由緒
尾浜八幡神社(おはまはちまんじんじゃ)は、兵庫県尼崎市尾浜町に鎮座する歴史ある神社です。
当神社の創立の年代は不詳ですが、地域の歴史とともに古くから存在していたとされています。
かつて鎌倉時代には境内に八幡造りの社殿や「大日堂(だいにちどう)」があり、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の時代の特徴を示していました。
境内は367坪という広さを誇り、巨大な杉の老木を始めとした立木が茂っていたと伝えられています。その木々の中に社殿と並んで古風な大日堂があり、真夏でも涼しい鎮守の森でありました。
天正年間(1573~1591年)に、荒木村重(あらきむらしげ)の反乱による戦火に巻き込まれたと伝えられています。
戦災による消失と区画整理での移転によりその面影はわかりませんが、現在でもその歴史を感じさせる遺構が残されており、地域の文化財として親しまれています。現在の社殿・社務所は昭和47年(1972年)に再建されたもので、令和4年御社殿再建50周年の節目に御屋根替えと塗装改修の工事を行い瑞々しい姿に蘇りました。
また、境内には「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」という石塔があり、これが名月姫(めいげつひめ)の墓または記念碑とされています。この石塔は鎌倉時代末期に作られたとみられ、歴史的価値も高いものです。
当神社は主祭神として応神天皇(おうじんてんのう)をおまつりし、地域を見守ってきました。
応神天皇は誉田別命(ほんだわけのみこと)・誉田天皇(ほむたのすめらみこと)や八幡大神(はちまんおおかみ)とも呼ばれ、古事記・日本書紀の記載から4世紀後半~5世紀初頭ごろの天皇であると推定されています。
そのご治世で積極的に海外の技術を取り入れ、産業を大きく発展させたことや、大変ご長寿だったという伝承から、家内安全・交通安全・厄除開運・航海漁業安全・安産・受験祈願・勝運・長寿などさまざまな御神徳のある神様です。
境内には末廣稲荷神社も共におまつりしております。
ぜひお詣りください。


神社概要
社名 | 尾浜八幡神社 |
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所在地 | 〒661-0022 兵庫県尼崎市尾浜町1-4-27 |
電話番号 | 06-6427-7755 |
受付時間 | 9:00~17:00 |
アクセス
尼崎市内線バス「尾浜町1丁目」降りてすぐ